射水市民病院
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平成30年3月 女性の骨盤臓器脱について

2018年4月27日更新

婦人科医師 米澤 理可

 骨盤臓器脱とは、骨盤の中にある臓器(膀胱、子宮、腟、直腸など)が元の位置から下降して腟から脱出してくる状態のことを言います。実際は、腟の部分からピンポン玉のようなものが触れる、挟まった感じがする、などの症状を自覚されることが多いです。

 腟の周囲には、骨盤底筋と呼ばれる骨盤と臓器を支える筋肉があります。骨盤臓器脱は、骨盤底筋やそれを取り巻く靭帯・腱などが、何らかの原因によって障害され、弱くなることによって発生し、妊娠や経腟分娩、閉経(加齢)、重いものを持つなどの腹圧がかかりやすい生活スタイル、肥満、喫煙などがリスク因子と言われています。

 受診された際には、問診によって症状の程度(痛み、出血、歩行への影響、排尿のしやすさなど)を確認し、さらに内診や超音波検査を行って下降の程度を判定します。下降の程度が軽い場合は、骨盤底筋のトレーニング(腟や尿道、肛門を意識的に締め上げる)を行っていただきます。下降の程度が強く、痛み・排尿困難などを伴う場合は泌尿器科とも連携し、ペッサリー療法や手術療法を検討します。

 気になる症状がある方は、悪化しないよう早めに受診いただくことが大切です。はずかしがらず、気軽にご相談ください。また、現在症状のない方も、出産後、特に閉経後は重いものを持たない、しゃがんだ姿勢を長くとらない、便秘を治すなど普段から腹圧のかかりにくい生活を心がけて、骨盤臓器脱を予防しましょう。

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