射水市民病院
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2019年8月 網膜静脈閉塞症

2019年8月1日更新

眼科部長 舘野 靜佳

 網膜の血管の病気で最も多いのは糖尿病網膜症であり、次に多いのが網膜静脈閉塞症です。罹患率は40歳以上の1~2%といわれています。

 網膜静脈閉塞症の主な原因は、高血圧、脂質異常症、動脈硬化です。動脈硬化による静脈の圧迫、それによる血流障害、静脈壁の障害、糖尿病、脂質異常症、炎症、血液の凝固能の亢進等による血栓を起こしやすい状態により発症します。

 網膜静脈閉塞症は網膜の血管が閉塞して視細胞への血流が途絶えることで、視力低下や視野欠損が起こります。急性期には毛細血管の血管内圧が上昇することにより網膜出血をきたします。また血漿成分が組織内に漏れ出て、むくみを生じます。血液の流れが悪い領域が多いと、血管内皮増殖因子が産出されて血管が新生されます。この新生血管は眼球内に多量に出血が生じる硝子体出血の原因となります。

 症状は視力の低下、物が歪んで見える歪視、視野障害等です。網膜の中心の黄斑部という部分には多くの視細胞が密集しているため、黄斑部にむくみが起こると視力が著しく低下します。数か月経過して網膜出血やむくみが減弱しても、黄斑部の視細胞が障害されていると良好な視力は期待できなくなります。後期には硝子体出血、新生血管緑内障が生じることがあります。

 網膜静脈閉塞症の治療は、以前はレーザー治療が中心でした。現在では抗VEGF薬が保険適用となり、静脈閉塞の部位によっては抗VEGF薬の硝子体注射が治療の第一選択となっています。

 発症していても自覚症状がないことがあり、後になって硝子体出血のような大きな出血が生じて気づく場合もあります。日常的に血圧や生活習慣病をコントロールして、見え方がおかしいと思った時には眼科を受診してください。

 

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