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平成29年10月 胃食道逆流症について

内科部長 堀 幹夫

 胃食道逆流症とは、胃酸が胃から食道に逆流することによって生ずる食道の炎症性疾患です。胃と違い食道は中性ですので、食道粘膜には、強い胃酸に対しての防御機能がありません。このため、胃酸逆流が続くと、胸やけ・げっぷなどのつらい症状により生活の質が落ちます。さらに悪化すると、慢性の咳や耳鼻科領域などの症状を引き起こすこともあります。

 最近では、内視鏡検査施行者の約15%に食道粘膜障害を認め、この割合は年々増加傾向にあります。また、内視鏡検査では異常はありませんが、逆流症状(胸やけ・げっぷなど)のみを有するパターンも多くなっています。

 食道と胃の境には、下部食道括約帯(LES)があって、胃内容の逆流を防止しています。胃食道逆流症の人は、LESの弛緩や機能不全のため、胃酸の逆流が頻回となり症状が出現します。逆流の増悪原因としては、食道裂孔ヘルニア・肥満による腹圧の増加、胸腰椎圧迫骨折による前屈姿勢などがあります。

 胃食道逆流症を改善させるためには、生活習慣の改善が有効です。例えば飲酒や炭酸飲料を控え、脂っこい物はほどほどにするよう心掛けてください。また、肥満の解消も効果的です。病院・クリニックでの治療は、胃酸を抑制する薬の内服が中心となります。胃食道逆流症は、内服治療が著効することが多いので、逆流症状でお困りの方は気軽にご相談ください。

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