現在の位置:ホーム 過去の健康コラム > 平成29年8月 貧血について

平成29年8月 貧血について

診療局長兼内科部長 加藤 勤

 よく「貧血で倒れた」というときの「貧血」は、本来の貧血の症状のひとつで、めまいや立ちくらみなどのことを指します。貧血については、世界保健機関WHOで定義されていて、血色素量で男性13g/dl未満、女性12g/dl未満、高齢者や乳幼児及び妊婦は11g/dl未満とされています。

 原因は、女性に多い鉄欠乏性貧血が大半を占め、さらにこの原因としては婦人科的要因(過多月経、子宮筋腫など)、あるいは消化管からの出血(胃十二指腸潰瘍、食道裂孔ヘルニア、癌など)、鉄摂取不足、鉄吸収不良などがあります。いずれにしても鉄欠乏がある場合は、何らかの病気が隠れている可能性があります。

 また、鉄欠乏以外には、消化管手術後などにおきるビタミンB12や葉酸の欠乏、銅や亜鉛などの微量元素の欠乏、ときには、それ以外の血液疾患による貧血も存在します。鉄欠乏の場合は、原因疾患の治療とともに鉄剤の内服または注射、それ以外の貧血に対しては、それぞれの原因の治療や補充を行います。

 健診などで初めて貧血を指摘されたら、内科で一度詳しく検査を受けることをお勧めします。

現在の位置:ホーム  > 過去の健康コラム  > 平成29年8月 貧血について