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平成29年7月 検尿健診の意義

内科医長兼循環器内科医長 志田 しのぶ

 「検尿健診」は、日本では小児期の学校検診に始まり、職場健診、特定健診に至るまで行われており、皆さんおなじみのことと思います。多くの方が検尿健診を受けるようになった結果、糸球体腎炎(腎臓で尿の元をこし出している糸球体が障害される病気)の早期発見、早期治療開始が可能になり、糸球体腎炎によって透析導入となる患者さんは減少しています。

 一方で、人口の高齢化や食生活の欧米化に伴い、糖尿病、高血圧症、脂質異常症などの生活習慣病が多くなっていますが、これらも腎臓を弱らせる原因になるので要注意です。現在、透析導入となる一番の原因は、糖尿病なのです。

 健診で尿蛋白が(±)のとき、初めての場合は生活習慣の改善・指導で経過観察、2年連続の場合は医療機関の受診が勧められます。ただし、生活習慣病の方で、前年まで尿蛋白(-)だったものが(±)になっていたとしたら、病気が悪くなっているサインかもしれません。かかりつけの医療機関に相談して、適切な治療を受けられるようにしましょう。

 また、健診で尿潜血が陽性であった場合は、上記の糸球体腎炎の可能性のほか、腎臓や尿路系の癌の可能性もあります。早めにお近くの泌尿器科か腎臓内科を受診しましょう。

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