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平成28年11月 緑内障について

眼科部長 舘野 靜佳

 緑内障は、視神経が障害されて視野が狭くなる病気で、進行すると失明に至ることもあります。日本では、40歳以上の20人に一人が緑内障であると推定されています。おもな症状は視野狭窄ですが、病気の進行がゆるやかで初期には自覚症状がほとんどないため、緑内障であることに気づかれない患者さんが多いのが現状です。

 眼の硬さである眼圧が、その人の耐えられる眼圧より上昇することによって視神経の障害が引き起こされるため、緑内障の原因は長い間、眼圧が正常値より上昇することと言われてきました。しかし日本人には、眼圧に異常がないのに起きる正常眼圧緑内障が多いことが分かっています。このタイプの緑内障は視神経の強度が関係していると考えられ、これには個人差があり、視神経が脆弱な場合は正常な眼圧によっても障害を受けて緑内障が発症します。

 治療の原則は眼圧を下げる点眼薬で、正常眼圧緑内障であっても、眼圧をさらに下げることで進行を遅らせることができます。薬物治療で眼圧が十分に下がらない場合は手術治療を行います。

 緑内障は発症したら一生付き合っていかなくてはならない病気です。緑内障による失明を防ぐためには、早期発見、早期治療、根気よく治療を継続していくことが大切ですので、40歳以上の方はまず検診を受けることをお勧めします。

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