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平成28年3月 動脈硬化について

循環器内科部長 高川 順也

 動脈とは、心臓が送り出した血液を体の隅々まで行きわたらせる血管のことをいいます。一方、その血液が再び心臓まで戻るときに通る血管を静脈といいます。心臓から勢いよく送り出された血液を受け止めている動脈内の圧力は、静脈に比べて高く負担がかかっているといえます。動脈は年を取るにしたがって硬くなっていき、それが動脈硬化といわれるものです。

 動脈硬化を起こした血管では、血管の壁が部分的に厚ぼったくなり、血液の通り道が狭くなることがあります。また、厚ぼったくなった血管壁に傷がついたりすると、そこに血栓(血の塊)が付着し、血管が閉塞する場合があります。このようなことが、脳動脈に起これば脳梗塞を、冠動脈(心臓の動脈)に起これば心筋梗塞を発症しますので、動脈硬化をなるべく進行させないことが大切です。

 動脈硬化を進めてしまう要因に、高血圧、糖尿病、高コレステロール血症などの生活習慣病があり、喫煙や運動不足といったことも関連しています。生活習慣病に対しては薬物治療を行うことが可能ですが、同時に禁煙、適度な運動、食生活の改善が脳梗塞や心筋梗塞の危険を減らす上で非常に重要であると考えられています。

 近いところに行くときはなるべく歩く、間食はちょっと控える、醤油をかけすぎないなど、小さな積み重ねを続けるように心がけましょう。

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