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平成26年10月 健診の血液検査異常について

内科部長 加藤 勤

 健診の血液検査の項目は主に白血球数、赤血球数、ヘモグロビン、血小板数(人間ドック)です。その正常値は大まかに、白血球数3,500-9,000/μl、赤血球数(男性)400-550万/μl、(女性)350-500万/μl、ヘモグロビン(男性)12-17g/dl、(女性)11-15g/dl、血小板数10万-40万/μl程度とされています。

 白血球数の増加又は減少には、感染症などの疾患、血液疾患、体質的なものがあり、ほとんどの場合は経過観察が可能です。

 赤血球数及びヘモグロビンの低下は貧血が疑われ、原因としては女性に多い鉄欠乏性貧血が大半を占め、さらにこの原因としては婦人科的要因(月経、子宮筋腫など)、あるいは消化管からの出血(胃十二指腸潰瘍、食道裂孔ヘルニアなど)、鉄摂取不足、鉄吸収不良などがありますが、消化管などの悪性腫瘍が隠れている場合もあります。また男性で貧血がある場合は、なんらかの病気が隠れていると考えたほうがよく、鉄欠乏以外の血液疾患による貧血も存在します。逆に赤血球数及びヘモグロビンの増加は赤血球増多症(脱水、ストレス、喫煙、真性赤血球増多症など)が疑われ、いずれも原因を確定することが先決です。

 血小板の減少は感染症や血液疾患などが疑われ、逆に増加は貧血や感染症によるもの、血液疾患(本態性血小板血症など)による場合があります。やはり経過観察可能な場合が多いとされています。健診などで異常を指摘され、それが数週間以上続くようであればご相談ください。

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