現在の位置:ホーム 過去の健康コラム > 平成24年6月 「ロコモ」について ~整形外科から~

平成24年6月 「ロコモ」について ~整形外科から~

整形外科部長 毛利 良彦

 日本は世界にさきがけて高齢社会を迎え、平均寿命は80歳を超えています。私たちの体の筋肉、腱、靭帯、骨、関節などの身体運動に関わる器官を「運動器」といいますが、多くの人々が運動器をこれほど長期間使用し続ける時代は、これまでありませんでした。運動器の加齢変化や疾患に伴い、歩行障害や転倒しやすい状態になると、日常生活における動作が制限され、認知症の出現や寝たきり状態につながっていくこともあります。

 日本整形外科学会が平成19年に「ロコモティブシンドローム(通称:ロコモ)」を提唱しました。ロコモは運動器症候群ともいわれ、運動器の障害により要介護となる危険性の高い状態であると定義されます。その原因は主に加齢によるもので、運動器自体の機能低下(筋力低下、反応時間の延長、バランス能力の低下など)や様々な運動器疾患(変形性関節症、骨粗鬆症に伴う円背、易骨折性、変形性脊椎症、脊柱管狭窄症など)が考えられます。

 しかし、ロコモ又はその予備軍は40歳以上の男性の84%、女性の79%、全国では4700万人にも達すると推計されています。そこで、ロコモにならないために、われわれ整形外科医が運動器疾患の専門家として、適切な診断・治療・予防をしていきたいと考えています。

 運動器疾患の治療の進歩はめざましく、効果的な新薬や、短期の入院で体への負担が少ない手術が可能となっています。足腰の痛みや歩行障害などで日常生活が不自由だとお困りの方は、気軽にご相談ください。

現在の位置:ホーム  > 過去の健康コラム  > 平成24年6月 「ロコモ」について ~整形外科から~