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平成22年5月 ヒブワクチンと小児用肺炎球菌ワクチン

小児科部長 長森 万里子

 ヒブ(Hib)とは、ヘモフィルスインフルエンザ菌b型という細菌のことで、新型や季節性のインフルエンザウィルスとは全く別のものです。

 ヒブは重症感染症の原因として重要です。特に乳幼児にとって最も怖い感染症の一つである細菌性髄膜炎の半数以上はヒブが原因です。ヒブによる髄膜炎は3歳以下、0-1歳を中心に年間約600件発生しており、うち約5%が死亡し、約25%に後遺症が残ります。

 一方、大人で肺炎を起こす肺炎球菌は、小児ではヒブと同様に重症感染症の主な原因となります。肺炎球菌による髄膜炎は年間約200件発生し、死亡率は約7%、後遺症は約40%と、ヒブによる髄膜炎よりも高い頻度です。

 ヒブも肺炎球菌も身近にいる細菌なので、いつでも感染する可能性があり、特に乳幼児では抗体が充分できないので、ワクチンによる予防が大切です。ヒブワクチンも小児用肺炎球菌ワクチンも生後2-7ヶ月から接種を開始し、1か月間隔で3回、1年後に追加接種が標準的スケジュールです。いずれも任意接種で有料です。

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