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平成22年2月 乳がんの早期発見のためには

外科部長 島多 勝夫

 近年、がん患者の増加やがん対策基本法の成立に伴い、国民のがんに対する意識向上が進んでいます。特に女性では1995年以降乳がんの罹患率がトップを占め、死亡率に関しても徐々に増加しています。他のがんと比較すると40~50歳代と働き盛りの女性が多く発症しています。

 他方欧米では、1990年頃を契機に乳がん死亡率の低下が顕著であり、その原因の一つに乳がん検診受診率の向上が挙げられます。ちなみに我が国での検診受診率は全国平均5~10パーセントであり、欧米の70~80パーセントと比較しても差は歴然としています。

 また平成12年度よりマンモグラフィー(乳房のX線撮影)併用検診が推奨され、富山県でもマンモグラフィー併用検診受診率が向上しました。その結果、乳がん発見数の増加とともに早期発見率も65パーセントと、従来の一般診療の成績(約40パーセント)と比較しても高く推移しています。

 しかし現在まだ乳がんに対する有効な予防法はなく、乳がん検診受診率の更なる向上(50パーセント以上)が死亡率減少への道筋と考えられます。今後は早期発見のための自己触診の啓蒙が重要であり、セルフケアの意識向上が期待されています。

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