射水市民病院
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2020年8月 アニサキス症について

2020年7月31日更新

内科副部長  西水 俊准

 美味しい魚を食べて数時間後に突然お腹が痛くなり、病院で胃カメラを受けたところ「アニサキス」と診断された方の経験を、身近で聞いたことはありませんか。

 アニサキスは直径0.5~1mm、長さ2~3cm位の糸のような虫です。魚介類の内臓に幼虫として寄生していますが、鮮度が落ちると内臓から筋肉へ移動します。アニサキスの処理が不十分なままサバ、サンマ、サケ、イカ、イワシなどを食べると感染リスクが高くなります。刺身など生食文化のある日本は欧米より件数が多く、年間数千件の発症があると推計されています。

 アニサキスが胃に穿入した場合は、胃カメラで虫体を確認し、そのまま取り出します。アニサキスが腸に穿入した場合は、自然死滅(約1週間)するまで経過観察となりますが、腸閉塞または腸の貫通がみられた場合は開腹手術も行われます。

 アニサキス症の予防には、生食を避けること、熱処理(60℃で1分以上)、冷凍処理(マイナス20℃、24時間以上)が有効です。新鮮なうちに内臓を摘出する工夫も効果が期待されます。その一方、酢、醤油、わさびなどの薬味では、食事に使う程度の濃度ではアニサキスは死にません。また、アニサキス虫体は強靭なため、よく噛んで食べる=噛みちぎる方法も有効ではありません。釣り物は十分な加熱あるいは冷凍処理を行って、購入する際は信頼できる鮮魚店で購入し、美味しく安全にいただきましょう。

 

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