射水市民病院
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平成30年6月 アンチエイジングについて

2018年6月1日更新

耳鼻咽喉科部長 山本 憲

 現在、日本は65歳以上の高齢者が人口の4分の1を占めると言われています。高齢化が進むにつれ、いろいろな疾患、身体症状が増えてきます。健康で長生きをするということ、また医療費の抑制と健康増進を目的としてアンチエイジングが注目されています。

 耳鼻咽喉科領域は、加齢による症状が現れやすい領域です。加齢に伴い聴力の低下、味覚、嗅覚の減退、発声障害、嚥下障害などが起こります。また全身の腺組織が減少し、汗腺の萎縮により皮膚が乾燥したり、唾液腺の萎縮により口腔内が乾燥する結果、声帯が乾燥し、肺機能も低下し声が出しにくくなります。全身の筋肉も萎縮し、収縮力が低下することで、速く動けなくなり転倒しやすくなります。

 2015年から機能性表示食品制度が始まり、サプリメントを代表とする機能性食品を用いる様々なアンチエイジングが試みられています。抗酸化食品によるアンチエイジング効果、抗癌効果が期待できるものとしてアスタキサンチンがあります。アスタキサンチンは強力な抗酸化作用を有し、全身においてアンチエイジング効果が認められています。

 健康寿命を保つために、こういった機能性食品を使用したり、全身を動かす運動や肥満に注意した食生活を送ることをおすすめします。また家でこもっているより、なるべく外に出て社交的な場に行くことが必要です。

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