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平成29年5月 腸閉塞について

外科副部長 大村 哲也

 腸閉塞は、食べ物の通り道である腸の一部が狭くなったり、腸の動きが悪くなることで食べ物が詰まり、おなかが張って痛みが出たり、吐き気や嘔吐が起きたりする病気です。痛みは、激痛が続く場合と、強い痛みの後でやや症状が治まるといった強弱が繰り返される場合とがあります。

 腸閉塞の原因でよくあるのが、開腹手術の後に起こる癒着性腸閉塞です。開腹手術後は、腸同士や腸と腹壁がくっつく「癒着」が起こりますが、癒着の部位や程度によっては腸が折れたり、ねじれたりして詰まる原因となってしまいます。癒着性腸閉塞の治療は程度により

 ① 絶食点滴
 ② 絶飲食点滴
 ③ ②+胃管挿入
 ④ ②+イレウス管挿入持続吸引
 ⑤ ④+手術治療

 に分けられます。「胃管挿入」は鼻から約55cm、「イレウス管挿入」は150cm~2mほど管を入れて治療を行いますので、③以降はつらい治療となってしまいます。腹部手術を経験された方で、ちょっと食べすぎたかなと思った後に、おなかが張ったり、腹痛や吐き気、嘔吐が出現した場合は①や②で治療が済むよう、早めに医療機関を受診してください。

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