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平成27年5月 骨粗鬆症の治療を受けている方へ~ビスフォスフォネート製剤による顎骨壊死について~

歯科口腔外科部長 高櫻 大輔

 「ビスフォスフォネート製剤(以下BP)」は、骨粗鬆症や癌の骨転移などに対し非常に有効なため、多くの方々に使用されています。しかし、BP使用経験のある方が抜歯などの顎骨に刺激の加わる治療を受けると、顎骨壊死の発生する場合があることが最近分かってきました。海外の調査では、抜歯を行った場合、骨粗鬆症でBPを内服している患者さんの1000人中1~3人の方に、また悪性腫瘍でBPの注射を受けている患者さんの100人中7~9人の方に、顎骨壊死が生じたと報告されています。顎骨が壊死すると、歯肉腫脹・疼痛・排膿・歯の動揺・顎骨の露出などが生じます。

 一般の歯科治療(歯石除去、虫歯治療、義歯作製など)で顎骨壊死が生ずることは稀です。その発生を防ぐ最善の方法は、口腔衛生状態を保つために適切な歯みがきを行い定期的な歯科検診を受けること、歯科受診時はBPを投与されていることを医師に伝えることです。

 また、骨粗鬆症や関節リウマチなどでこれからBPの内服や注射が予定されている場合は、可能な限り抜歯などの外科的な歯科処置を完了しておくことが大切です。すでにBPの内服や注射を受けている方は、その治療期間によっては抜歯前に3か月以上BPを休薬する必要があります。

 BPを使用している方の歯科治療に際しては、歯科医師と内科や整形外科などBPを処方している医師との間で打合せが必要ですので、必ず歯科医師にBPを使用している旨をお伝えください。

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