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平成25年7月 膀胱の病気あれこれ①、膀胱炎

泌尿器科医師 萩中 隆博

 「膀胱」は下腹部にあり、排尿まで尿をためている筋肉でできた袋状の臓器です。今回は、その膀胱の病気でもっとも多くみられる膀胱炎についてお話しします。

 膀胱炎には急性膀胱炎と慢性膀胱炎がありますが、急性と慢性ではその病態や症状、治療は大きく違います。

 急性膀胱炎:多くは女性にみられ、好発年齢は性的活動が盛んな20~40歳代です。外尿道口から雑菌が大量に入り込むことで膀胱粘膜に炎症が起こり発症します。症状は頻尿、排尿痛と尿混濁が3大症状です。時に血尿をみることがありますが、発熱は認めません。治療は抗菌剤を数日服用することで容易に治癒します。日ごろから水分を多めにとり、尿量を増やし、尿意を我慢しないことが予防になります。

 慢性膀胱炎:男女を問わず発症し、高齢の方に多いようです。膀胱に基礎疾患をもっているのが常です。例えば、尿が残ったり(残尿)、膀胱に腫瘍や結石ができていたり、膀胱や前立腺の手術後などです。尿混濁(膿尿)がありますが、症状はほとんどみられません。治療は、まず基礎疾患を改善することが最も重要になります。抗菌剤は必ずしも必要ではなく、病状に応じて処方します。

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