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平成24年2月 タバコの弊害と「禁煙外来」

内科医師 中川 圭子

 「タバコを吸う」ことは私たちの体に多くの弊害をもたらします。

 喫煙により、多くの有害物質(ニコチン・タール・一酸化炭素・カドミウム・ヒ素・ダイオキシンなど)が体内に取り込まれ、その結果、脳梗塞、狭心症・心筋梗塞、肺がんなど種々のがん及び肺気腫などによる死亡率が高まります。また、喫煙は、酸素運搬能を障害することにより持久力や作業能率を低下させ、老化(肌荒れ、しわ、シミなど)を早めます。

 さらに、火のついたタバコや喫煙者が出す煙を吸い込む「受動喫煙」により、周囲の人が上記疾患に罹患するリスクが高まります。特に受動喫煙が子どもへ与える被害は大きく、肺炎・気管支炎・ぜんそくや中耳炎を悪化させたり、乳幼児突然死症候群と関連することも分かっています。幼児ではやけどや誤飲事故も大きな問題です。

 妊婦の受動喫煙により、赤ちゃんの成長が遅れたり、早産や周産期の死産、胎盤早期剥離や前置胎盤などの妊娠・分娩合併症のリスクが高くなります。

 タバコに含まれるニコチンには麻薬同様の強い依存性があり、先進国では、「喫煙は治療すべき薬物依存(ニコチン依存症)」との考えが一般的です。

 今年の1月から始まった当院の「禁煙外来」では、禁煙指導・相談や治療薬の使い方などの禁煙治療プログラムに従って、医療スタッフが皆さんの禁煙をバックアップします。健康保険が適用されますので、これから禁煙をお考えの方や、タバコがやめられない方はぜひご相談ください。

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