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平成23年2月 飛蚊症(ひぶんしょう)

眼科部長 舘野 靜佳

 視界の中にごみや虫が飛んでいるように見える症状を飛蚊症といいます。眼を動かしてもそれは同じ方向に移動し、形はひも状のものやリング状のものなどさまざまです。

 光刺激は眼の角膜、水晶体、硝子体を通って網膜に到達しますが、飛蚊症の正体は硝子体の濁りです。眼球の中には硝子体と呼ばれる透明なゼリー状の物質がつまっていて、これは99パーセント以上が水分で、残りは線維状のコラーゲンやヒアルロン酸などでできています。歳をとると硝子体の水分と線維が分離し、フィルムの役割をしている網膜に線維が影となって映るため蚊が飛んでいるように見えるのです。

 飛蚊症の多くは治療の必要がない加齢に伴う症状で、多少うっとうしいと感じますが視力を損なう心配はありません。しかし出血や炎症、網膜剥離など治療が必要な病気が原因になっていることもあるため、症状を感じたら一度は眼科での検査をお勧めします。

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