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平成22年7月 腸閉塞(イレウス)

外科医師 山口 哲司

 腸閉塞は、腸の通過障害により腸液やガスが腸内に停滞・貯留し、腹部の膨満、腹痛、吐き気、嘔吐を示す病態です。嘔吐を繰り返すことで脱水になったり、腸内で細菌が繁殖することで敗血症という重篤な状態になることもあります。

 治療として鼻から胃を経て腸まで細い管を入れて、停滞した腸液やガスを体外に排出することにより、腸内の圧を下げます。この間絶食と点滴治療を行うことにより、多くは改善します。

 しかし、このような処置でも改善しない場合や、腸の血流が障害されている場合は、手術が必要になります。通過障害の原因の多くは、腹部手術後の癒着による腸管の屈曲やねじれですが、小腸や大腸のがんが原因のことも少なくありません。

 このように狭くなった腸管に食物が詰まって腸閉塞となるので、昆布やワカメ、キノコやタケノコなど食物繊維の多い食品には特に注意が必要です。これらは細かくきざんで調理する、食べ過ぎない、そして良く噛んで食べるようにしましょう。腸閉塞の多くは食事に十分注意すれば予防することができます。

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