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平成22年3月 めまい・ふらつきについて

耳鼻咽喉科部長 山本 憲

 近年、高齢化とともに、体のふらつき、歩行障害又はめまいを訴える患者さんが多くなりました。発作時には、激しいめまいとともに吐き気、嘔吐、冷汗、動悸などの自律神経症状も出現するため、脳疾患などへの恐れから不安状態になります。

 しかし、脳血管障害からくるめまいは全体の約23パーセントにすぎず、半数以上は他の原因、特に内耳からくる末梢性めまいです。両者は症状にも違いがみられます。脳からくる中枢性めまいは、頭痛、体の半身のしびれや麻痺を伴い、ろれつが回らなくなりしゃべりにくくなり、意識障害などの症状もみられます。

 これに対し、自分で動くことができ、しゃべることができる場合は、末梢性めまいであることが多く、めまい発作時には、体を動かさず楽な姿勢でじっとしていることが大事です。また、末梢性めまいは症状がどれほど強くても自然に軽快する傾向があるのに対し、中枢性めまいは症状が悪化していくので、時間の経過とともに両者は判別しやすくなります。

 多くの医療機関で頭部CT、MRIなどの画像検査を施行しても、異常が見られず、めまいの原因が不明のまま治療されている患者さんもおります。原因の精査を希望される場合は、耳鼻咽喉科に受診することをお勧めします。多くの場合、簡単な検査で原因が分かり、めまい発作の再発を防ぐことができます。

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