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平成21年8月 心臓弁膜症について

内科/循環器科医師 牛島 龍一

 心臓は全身に血液を送るポンプの役割をしている臓器です。心臓の中は右心房、右心室、左心房、左心室の四つの部屋に分かれており、それぞれの部屋の出口に三尖弁、肺動脈弁、僧帽弁、大動脈弁と呼ばれる逆流防止弁が付いています。弁膜症とは、これらの弁の開放と閉鎖が正常に機能しなくなった状態です。

 弁膜症にも多数ありますが、弁が閉じるべきときに閉じきらない「閉鎖不全症」と、開くべきときに開ききらない「狭窄症」あるいは両者の合併が臨床的に問題となります。

 閉鎖不全症では、一度送り出した血液がまた元の部屋に逆流して空回りすることになり、狭窄症では、狭い出口から血液を送り出すために大きな力が必要になります。このような心臓の負担が何年も続くと、次第に心臓が疲弊してポンプ機能が低下し、足のむくみや息切れが出現してきます。これがうっ血性心不全と呼ばれる状態です。

 弁膜症は心雑音で発見されることが多いので、検診などで心雑音を指摘されたことがある方は、一度心エコー検査を受けることをお勧めします。

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