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平成20年1月 穿頭術

脳神経外科部長  塚田 彰

 脳外科の手術と言うと、大きく頭の皮膚と筋肉を切って頭蓋骨を開けてというイメージが強いかと思います。これは開頭術といいます。一方、頭蓋骨に小さな穴を開けての手術を穿頭術といい、これもよく行われる手術方法です。穿頭術を行う代表的な疾患としては、水頭症、慢性硬膜下血腫、高血圧性脳出血があります。水頭症は脳室に異常に脳脊髄液が貯留し、脳圧が亢進して意識障害などの症状をきたします。くも膜下出血、脳出血の脳室穿破、脳腫瘍などが原因となります。これに対しては穿頭部の脳表から脳室内へ細いチューブを挿入し、余分な脳脊髄液を外に排出します。
 慢性硬膜下血腫は中・高齢者に多い疾患で、原因のほとんどは軽い頭部打撲です。受傷後しばらくは異常ありませんが、その後徐々に硬膜下に血が溜まって脳を圧迫し、頭痛、意識障害、片麻痺をきたします。これに対しても穿頭術で血腫を除去すれば症状が著しく改善します。
 高血圧性脳出血に対しては、以前は開頭術だけでしたが、専用の定位脳装置を使用し、穿頭術で治療を行うこともよくあります。

(広報いみず 平成20年1月号より転載)

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