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平成19年12月 乳がん健診って意味あるの?

外科部長 島多 勝夫

  近年がん患者の増加に伴い、国民のがんに対する意識向上が進むとともに、がん対策基本法の成立へと徐々に機運が盛り上がってきています。特に女性のがんの中では、1995年以降乳がんの罹患率がトップを占め、死亡率に関しても漸増している状況です。好発年齢は他のがんと比較し40~50歳代と働き盛りの女性に一致しており、由々しき事態といえます。他方欧米の諸外国、特に米国やイギリスでは、1990年ごろを契機に乳がん死亡率の低下が顕著であり、その原因の一つに乳がん健診受診率の向上が挙げられます。ちなみに我が国での健診受診率は全国平均5~10%前後であり、欧米の70%~80%と比較しても差は歴然としています。また、健診の在り方として平成12年度からマンモグラフィ(以下MMGと記す。)併用健診が推奨され、富山県では平成15年全国1位のMMG併用健診受診率を達成しました。乳がん発見率は約3倍弱に増加するとともに早期発見率も65%と従来の一般診療のそれ(約40%前後)と比較しても高くなっています。今後は乳がん健診受診率の更なる向上が死亡率減少への一歩になると考えます。

(広報いみず 平成19年12月号より転載)

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